※2024年7月12日更新

希望したシフトで働けることは、アルバイトスタッフとして働く従業員にとって重要なポイントです。待遇面や通勤のしやすさなども大切ですが、長期的に働いてもらうためには、公平で働きやすいシフトが求められます。

店舗においてアルバイトスタッフのシフトを決定するシフト管理担当者のなかには、「アルバイトスタッフのシフトはどのように決めればよいのか」「シフト作成のコツや注意点を知りたい」などと気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、アルバイトスタッフを雇用する職場におけるシフトの決め方やコツ、注意点について解説します。

アルバイトスタッフのシフトを決める方法

アルバイトスタッフのシフトを決める際は、以下の手順で行います。

▼アルバイトスタッフのシフトを決める方法

1. 曜日・時間帯などによる売上から必要な人数を算出する
2. シフト希望を収集する
3. シフトを調整する

まず、各シフトに入れるアルバイトスタッフの人数を算出します。過去の売上データを参考にして必要な人員を計算することで、曜日や時間帯による来客数の変化に対して適切な人員配置を行えます。

次に、アルバイトスタッフ全員からシフト希望を収集します。シフト希望を収集する際は、提出期日を明確にしたうえでこまめに連絡して提出を促しておくと、提出漏れを防ぎやすくなります。

最後に、収集したシフト希望を基にシフトを調整します。可能な限り希望を叶えられるようにしますが、人員が不足する場合にはスタッフとの交渉が必要です。

なお、シフトの基本的な組み方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

アルバイトスタッフのシフトに関する決め方のコツ

アルバイトスタッフのシフトを決める際に押さえておきたいコツには、以下の3つが挙げられます。

▼アルバイトのシフトに関する決め方のコツ

• シフトの決定は早めに行う
• シフトの割り当てを公平に行う
• スキル・役割を考慮してシフトを決める

シフトの決定は早めに行う必要があります。シフトの決定が遅れると、アルバイトはその間プライベートの予定を確定できなくなり、不満につながる可能性があります。

また、特定のアルバイトスタッフだけに負担が集中しないように公平な割り当てを行うことも重要です。シフトの公平性が損なわれると、仕事へのモチベーションが低下するだけでなくアルバイトスタッフ間でのトラブルの要因にもなり得ます。

さらに、シフトを組む際には各人のスキルや業務上の役割を把握したうえでバランスよく配置することも大切です。シフトに入っている全員の経験が浅かったり、特定の業務についてやり方を知らなかったりする場合、業務を円滑に回すことが難しくなります。

なお、シフト作成のコツについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

アルバイトスタッフのシフトを決める際に考えること

アルバイトスタッフのシフトを決める際には、シフト調整がうまくいかなかったり急な欠員が出たりしたときの備えを用意しておくことが重要です。また、アルバイトスタッフの労働時間や労働条件について、法令違反が発生しないように注意する必要もあります。

ヘルプ体制を構築しておく

シフトがなかなか埋まらなかったり、急なシフト変更が発生したりした際には、手が空いている他のアルバイトスタッフにヘルプを依頼する方法があります。

一斉にヘルプを募集してアルバイトスタッフが確認・返信しやすい体制を整えておくと、急な欠勤が出た場合にも迅速に人員を確保しやすくなります。

▼ヘルプ体制を構築する方法

• スタッフ一人ひとりについて勤務可能な曜日・時間帯を把握しておく
• チャットツールやメールで出勤日の交渉を行える仕組みをつくる　など

また、複数店舗を経営している場合には、同じエリア内の他店舗に対してヘルプスタッフの募集を行える仕組みをつくっておくことも有効です。

労働基準法を遵守する

従業員の勤務時間や休日などについては労働基準法で定めがあるため、従業員が希望しても実現できないケースがあります。

「たくさん働きたい」という人のシフトを作成する際や、シフトの追加・変更があった際にも、これらの決まりに抵触しないよう注意します。

▼法定の労働時間・休憩・休日

使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。
使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。

引用元：厚生労働省『労働時間・休日』

出典：厚生労働省『労働時間・休日』

希望どおりで法令を遵守したシフトを作るには

アルバイトスタッフのシフト作成について、公平で働きやすいシフトを実現するには、ヘルプ体制の構築や法令の遵守が必要です。

シフト管理システムの『シフオプ』を活用すると、土台作りからシフト管理までを一括で行えます。

シフオプにはヘルプ募集機能が備わっており、ヘルプ募集のフローを構築する労力がかからず、導入後すぐに実践できます。複数店舗の管理にも対応しているため、店舗間ヘルプの運用も可能です。

また、法令に抵触するシフトを検知してアラートで警告する機能が備わっていることから、ヘルプでシフト追加があった際にも、法令を遵守したシフト管理が実現できます。さらに自社独自の就労規則がある場合も、シフオプに設定することで管理できます。

まとめ

この記事では、アルバイトスタッフのシフトについて以下の内容を解説しました。

• アルバイトスタッフに対するシフトの決め方
• アルバイトスタッフのシフトを決める際のコツ
• アルバイトスタッフのシフトを決める際の注意点
• アルバイトスタッフの希望を叶えて法令を遵守したシフトを作る方法

アルバイトスタッフのシフトを決めるときは、売上を基に曜日・時間帯ごとの必要人数を算出したうえでシフト希望を集めて調整を行います。この際、シフトの決定は早めに行う事が重要です。また、シフトはスキル・役割を考慮しつつ公平に割り当てる必要があります。

シフト調整がうまくいかなかったり急な欠員が出たりした場合に備えるには、ヘルプ体制を構築しておくことが有効です。加えて、法令を遵守することもシフトの作成には求められます。

シフト管理システムの『シフオプ』は、シフトの収集・作成・共有を行えるクラウド型のシステムです。複数店舗の管理に対応したヘルプ機能や法令を遵守するためのアラート機能など、豊富な機能によってシフト作成をサポートします。

詳しくは、こちらの資料をご確認ください。