
遅刻・欠勤が多いアルバイトへの対応と改善を図るための職場づくりのコツ
※2023年12月1日更新
アルバイトのスタッフが主力の店舗では、当日の遅刻や急な欠勤を繰り返されると運営に支障が出てしまうことがあります。
店舗のシフトを作成・管理している方(以下、シフト管理者)のなかには「遅刻や欠勤が多いアルバイトにはどのように対応すればよいのか」「遅刻・欠勤を減らす方法はあるのか」などとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、アルバイトが遅刻・欠勤する理由やシフト管理者の対応、改善を図るための職場づくりのコツについて解説します。
よくある遅刻・欠勤の理由
アルバイトが遅刻・欠勤する理由には、本人に原因がある場合とそうでない場合が考えられます。
▼よくある遅刻の理由
種類 |
具体例 |
本人に原因がある場合 |
|
本人に原因がない場合 |
|
シフト管理者は、本人に原因がない場合のことを考慮して、よく理由を聞いてから対応方法を検討することが重要です。
また、本人に原因がある場合でも、頭ごなしに叱ることでアルバイトとの関係性が悪くなってしまう可能性もあります。遅刻の理由を聞いたうえで、一緒に解決策を検討してあげる姿勢が求められます。
アルバイトの遅刻・欠勤が多くなる原因
アルバイトの遅刻・欠勤が多くなる原因には、主に以下の2つが挙げられます。
▼アルバイトの遅刻・欠勤が多くなる原因
- シフトの出勤時間を間違える
- 学業やほかの仕事との両立に失敗してしまう
シフト制で働くアルバイトは、働く曜日・時間帯が異なることから、固定の日時で勤務する場合と比べてシフトの確認間違いが起こりやすくなると考えられます。
また、学生やほかの仕事と掛け持ちしているアルバイトの場合は、学校の授業時間が延びてしまったり、ほかの仕事とシフトが重複したりしてうまく両立できなくなることも珍しくありません。
アルバイトの遅刻・欠勤が増えると、現場の人手が足らなくなり店舗の運営に支障をきたすおそれがあります。また、ほかのスタッフに残業を依頼したり、業務負担が増えたりして負担につながることも考えられます。
店舗の円滑な運営やほかのスタッフへの負担を防ぐために、シフト管理者は遅刻・欠勤を繰り返すアルバイトへの対応が必要です。
遅刻・欠勤を繰り返すアルバイトへの対応
遅刻・欠勤を繰り返すアルバイトには、注意・指導を行うとともに、シフトどおりに働ける勤務形態に見直しを図ることが必要です。
①遅刻・欠勤の連絡方法を変更する
遅刻・欠勤の連絡方法を変更して、速やかに報告することをアルバイトに求める方法があります。
遅刻・欠勤の連絡を電話のみに限定していると、移動中や授業中、ほかの仕事をしているときなどに電話をするタイミングがなく、直前の連絡になってしまうケースがあります。出勤時間の直前に遅刻・欠勤を報告された場合、代わりのスタッフを見つける余裕がなくなり、業務に支障をきたしやすくなります。
電話だけでなくSNSのチャットやメールなどによる連絡を認めて、遅刻・欠勤が分かった時点で速やかに連絡をするように周知しておくことが有効です。
②注意・指導を行う
遅刻・欠勤を繰り返すアルバイトには、注意・指導を行い「働いた分だけ給与が発生する」「やむを得ない事情がない限りは遅刻や欠勤をしない」ことを強く意識させることが重要です。
給料と労働には、働いた分だけ給料が出る“ノーワーク・ノーペイの原則”があります。遅刻・欠勤などのアルバイト側の都合で労働力が提供されない時間に対しては、賃金は支払われません。
注意・指導によってノーワーク・ノーペイの原則と収入に影響することを伝えることで、遅刻・欠勤をしないようにする意識づくりにつながります。
また、注意しても遅刻・欠勤が減らない場合には、減給・解雇などのペナルティを科すケースもあります。ただし、『労働契約法』第15条では、企業による減給・解雇には客観的合理性・社会的相当性のある理由が必要とされています。
▼労働契約法第15条
使用者が労働者を懲戒することができる場合において、当該懲戒が、当該懲戒に係る労働者の行為の性質及び態様その他の事情に照らして、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、当該懲戒は、無効とする。
引用元:e-Gov法令検索『労働契約法』
遅刻・欠勤によるペナルティを科す際は、就業規則に明示するとともに、法的な客観的合理性・社会的相当性があるかどうかを慎重に判断することが求められます。
出典:e-Gov法令検索『労働契約法』
③面談を実施して勤務形態を見直す
学業やほかの仕事と両立ができていない場合、また体調不良が原因で遅刻・欠勤を繰り返している場合には、アルバイトの勤務形態を見直すことも対応の一つです。
▼勤務形態の見直しの例
- 出勤日数・曜日を変更する
- 出勤時刻を遅らせる
面談を実施して、学業やほかの仕事での勤務状況、体調などのヒアリングを行います。アルバイトの希望を踏まえつつ、無理なく働ける勤務形態に変更することで、遅刻や欠勤を減らせる可能性があります。
遅刻・欠勤への対処は働きやすい職場づくりがコツ
遅刻・欠勤を防ぐには、働く時間・曜日をすぐに確認できる環境を整えたり、出勤したくなる仕組みや職場環境をつくったりすることが重要です。
①「出勤したくない」と思われる原因をなくす
本人に原因がある遅刻・欠勤を防ぐためには、「出勤したくない」と思われる原因をなくす必要があります。
遅刻・欠勤が多いアルバイトのなかには、仕事や人間関係などのストレスによって働きづらいと感じている可能性があります。
シフト管理者は、普段からアルバイトとコミュニケーションをとり「職場になじめているか」「困ったことがないか」などをヒアリングしておくことが重要です。
悩みや不満を抱えている場合には、問題の解決と働きやすい職場環境へと改善を図ることで、出勤に対して前向きな気持ちになり、遅刻・欠勤を減らせる可能性があります。
②無遅刻・無欠勤のインセンティブを用意する
無遅刻・無欠席のインセンティブを用意することも有効です。
▼インセンティブの例
- 1ヶ月の労働時間が所定時間以上のアルバイトのうち、無遅刻・無欠勤の場合には時給のアップまたは手当の付与を行う
- 無遅刻・無欠勤のアルバイトに買い物に使えるポイントや商品との交換チケットなどを付与する
アルバイトに喜ばれるインセンティブを用意することで、出勤に対するモチベーションが高まり、遅刻・欠勤の防止につながると期待できます。
③シフトの管理方法を見直す
「シフトの確認漏れや間違いがよく発生する」「学業やほかの仕事との両立がうまくいかない」といった理由での遅刻・欠勤を防ぐために、シフトの管理方法を見直す方法があります。
▼シフト管理のコツ
- 出勤予定日の前日にリマインドを実施する
- SNSやオンラインツールを活用してシフトをいつでも確認できるようにする
- シフトを提示するタイミングを早くする
出勤予定日の前日にリマインドを行ったり、スマートフォンやパソコンからいつでもシフトを確認しやすくしたりすることで、アルバイトが出勤時間を間違えにくくなります。シフトの作成・共有を早めに行っておくと、アルバイトが予定を調整しやすくなり、学業やほかの仕事との両立もしやすくなります。
シフト管理システムの『シフオプ』を活用すれば、リマインド機能によるフォローアップやオンライン上でのシフト確認を行えるようになるため、遅刻・欠勤をしにくい仕組みを整えられます。また、遅刻や欠勤が発生した場合には、システム上でヘルプの募集を行うことも可能です。
詳しくは、こちらからご確認ください。
まとめ
この記事では、アルバイトの遅刻・欠勤について以下の内容を解説しました。
- よくある遅刻・欠勤の理由
- アルバイトの遅刻が多い原因
- 遅刻・欠勤を繰り返すアルバイトへの対応
- 働きやすい職場づくりのコツ
アルバイトの遅刻・欠勤が起きる原因には、シフトの確認間違いのほか、学業やほかの仕事との両立に失敗していることが考えられます。
遅刻・欠勤を繰り返すアルバイトがいる場合には、職場への連絡方法の変更や注意・指導の実施、勤務形態の見直しなどの対応が考えられます。
遅刻・欠勤を防ぐには、出勤したくなる仕組みや働きやすい職場環境を整えることが重要です。また、シフトの管理方法を見直して、オンライン上でのシフト共有・確認やスケジュール調整がしやすいようにすることも有効です。
シフト作成・管理システムの『シフオプ』では、オンラインでのシフトの共有やリマインドメールの送信、ヘルプの募集などのさまざまな機能が備わっています。
詳しいサービスの内容については、こちらからお問い合わせください。
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