
マンアワー計算によるシフト管理で人時生産性を向上するポイント
シフト作成時の重要なポイントの一つにマンアワー(MH)に見合った人員を配置することが挙げられます。
そのためには、マンアワー計算で人時生産性(=1人の1時間あたりの生産性)を測るだけでなく、算出したマンアワーが適正かどうかに着目することも重要です。人時生産性を向上するために、一度業務の棚卸しをしてみてはいかがでしょうか。
本記事では、マンアワーの計算方法や人時生産性を高めるためのポイントについて解説します。
マンアワー(人時)計算の必要性
マンアワーは従業員1人が1時間に作業する仕事量を表す単位で、“人時”ともいわれます。業務に対して必要な工数や人員数を見積もるときに計算します。
たとえば、1人の従業員が3時間かかる作業のことを、“3人時”と呼びます。
マンアワーは『作業人数×時間』で算出できます。シフト作成においては、どの業務にどれくらいの人員が必要か、1人の1時間あたりの生産性(=人時生産性)を把握しなければなりません。
これは余剰人員・人員不足が発生すると、人件費の浪費や生産性の低下を招くためです。マンアワーを計算することで、適正な人員配置が可能になり、業務プロセスの改善や人件費最適化のための改善策を検討できます。
人時生産性の計算方法
人時生産性とは、従業員1人が1時間あたりに稼いだ粗利益を示す数値です。
企業が投入した人的資源に対してどの程度の利益を得られたかを把握する指標となります。人時生産性は以下の計算式で求められます。
▼人時生産性を求める計算式
人時生産性=粗利益高÷総労働時間
人時生産性の数値が高いほど1時間あたりの粗利益率が高く、生産性が高いと判断できます。この数値を高めるには、計算式の分子となる“粗利益高”を増加させる、あるいは分母の“総労働時間”を削減する必要があります。
なお、人時生産性を算出するには労働時間の数値をきちんと把握しておくことも欠かせません。正確な労働時間や人員数するために、適切なシフト管理を心がけることが重要です。
人時生産性を高めるためのポイント
ここからは、人時生産性を高めるために企業が行うとよい3つのポイントを解説します。
①業務フローの見直し
まずは、各業務のマンアワーを把握して見直します。時間のかかる業務を洗い出したうえで、作業を効率化するための改善策を検討しましょう。たとえば、以下のような方法があります。
▼業務フローの改善策
- マニュアル作成による業務フローの統一
- 定型業務の削減、自動化
- システム活用による業務効率化
時間のロス・非効率な作業を改善し、1人の1時間あたりの作業量を増やすことがポイントです。また、システムの活用によって手作業で行っていた業務を自動化する方法もあります。
これらのような業務フローの改善は工数の削減や作業スピードの向上につながり、人時生産性を高められます。
②人件費の最適化
人時生産性を高めるためには、シフトに対して適正な人件費を充てることが欠かせません。ただし、単に人件費を削減すると、現場の人員が不足して十分な利益を出せず、人時生産性が変わらないということも考えられます。
マンアワーを計算することで、作業に必要な工数、投入する人員数を把握できるため、各業務や時間帯に対して過不足なく人員を配置できるようになります。
余剰人員による人件費ロスをなくすとともに、作業効率を下げずに人件費を抑えることで、人時生産性を高められます。
③スキルや経験を考慮した人員配置
1人あたりの作業効率を高めるためには、従業員のスキル・経験などを考慮する必要があります。たとえば、新人を配置する際はベテラン従業員や教育担当者を一緒に配置します。
各業務に適したスキル・経験を持つ従業員を配置することで、マンアワーを減少し、人時生産性の向上につなげることが可能です。そのためには、従業員一人ひとりの特性を把握しておくことも欠かせません。
まとめ
シフトを作成する際は、1人の従業員が1時間に作業できるマンアワーを把握しておくことが重要です。非効率な業務や人員の過不足を可視化して人件費の最適化・業務フローの見直しなどを行うことで、人時生産性を高められます。
また、マンアワーを算出する際は、時間帯・業務ごとの労働時間を正確に把握し、人件費・人員配置を調節できるシフト管理ツールの活用も有効です。
シフト管理システム『シフオプ』では、シフトの収集・作成に加えて、人件費の予算に応じて人員を調整できます。業務や時間帯ごとに人員配置を可視化できるため、人員の過不足を防ぐことが可能です。
さらに、ヘルプを要請できる機能も備わっており、人手が不足する時間帯にはスムーズに人員を募集できます。人時生産性を考慮したシフト作成に向けて、シフオプの活用を検討されてみてはいかがでしょうか。